ETCの識別処理情報の付与

一般財団法人ITSサービス高度化機構は、ETCシステムの運用に必要な下記の二つの識別処理情報の付与を行います。

1.鍵情報

プライバシー保護や確実な料金収受を図る為に、ETCでは無線通信でやり取りされる情報等の暗号化・復号化を行います。
私たちはこの暗号化・復号化に必要な「鍵情報」を、高度なセキュリティ管理のもとで、ETCカード、車載器及び料金所設備に提供します。
鍵情報の提供を受けるためには、「鍵発行契約」が必要です。

2.車載器のセットアップ情報

ETCを利用するには、有料道路料金を課金する対象となる車両情報を車載器に格納する必要があります。
私たちは、この車両情報を暗号化して、車載器のセットアップ情報として提供します。

セットアップ情報の提供を受けるためには、「セットアップ店登録」が必要です。

暗号と情報セキュリティについて

「暗号」とは、情報を意味のわからない形(暗号文)に変換することをいいます。
暗号文の形で情報をメモリーに格納したり、車と路側無線装置間で転送することにより、情報を保護します。
暗号化は暗号鍵(特定のビット系列)を用いて情報を暗号文に変換すること、復号化は復号鍵を用いて元の情報に復元することをいいます。
ETCでは認証用および通信秘匿用に、それぞれ最適な鍵を採用しています。